焼杉板施工上の注意
施工前に下記の点のご確認お願い致します。
・天然木のため、天候・日照条件・立地条件などにより、色の違いが目立つ場合がありますので予めご了承下さい。
また、風雨により劣化により同様の現象が起こる場合があります。
・施工前の商品保管については直射日光や雨水のかかる場合、および湿気の多い場所は避けて保管お願い致します。
施工上の注意点
①天然木のため1枚1枚ずつ色味・木目が異なりますので施工前に必ず仮並べ・色味のご確認の上、施工してください。
②立地条件により隙間(クリアランス)を考慮しながら施工お願い致します。
③下地施工について
・防水シート(厚さ0.1㎜以上)を必ず使用してください。
・水切りを必ず使用お願い致します。
基礎などに杉の灰汁が付着し基礎などを汚す場合がありますので注意して下さい。
また、外壁の上まで、杉材を施工する場合は、同時に中間水切りも使用して下さい。
●焼杉(外壁用)を縦張り・横張りする場合
・壁面に最下端を水平に隅出して基準線とします。
・基準線から垂直に303㎜の間隔で縦胴縁(15㎜×45㎜以上)の取り付けします。
・外壁材の左右接合部、開口部周囲、出入り隅部分の胴縁は倍の幅(90㎜)を使用お願いします。
胴縁の固定、長さ50㎜以上の平頭スクリュー釘などを使用お願いします。
胴縁は乾燥したものをお使いしてください。
反り・割れ・突き上げなどの原因となります。
④下地への固定について
・フィ二っシュネイル(釘打)は絶対使用しないで下さい。
・釘は板厚み3倍以上の平頭スクリュー釘などの使用お願いします。
・釘は脳天打ちになります。
・焼杉板には焼杉専用釘を使用して下さい。
・釘頭が目立つ場合には、塗装色と同系色で塗装あわせして下さい。
⑤天然木の場合、現場の湿度影響(環境)の影響を受け伸縮します。
伸縮率は木質や木の元口、末口によっても一定ではありません。
そのため、施工まえに必ず隅出しを行い、上下左右にバランスの確認しながら施工お願いします。
⑥看板やエアコンの室外機など重量物を後から取りつける場合、外壁材に直接固定することは避けて、必ず下地に(補強)して取り付けてください。
⑦外壁の上部まで杉板を使用される場合、杉の灰汁が外壁の下部などを汚す場合がありますのでご理解とご了承下さい。
中間水切りを使用することで灰汁の汚染を軽減することは可能になります。
⑧現場塗装を行う場合は必ず裏面も塗装お願いします。
表面のみの塗装の場合、湿気の吸放出に偏りが生じ、反り・狂いなどの原因となります。
小口や切断面も塗装の処理をお願いします。
また、外壁材が乾燥、収縮したとき塗装をしていない実部分露出して目立つのを防ぐためにあらかじめ実部分まで塗装はしてください。
⑨切断時のササクレヤや塗膜の剥がれを防止するためにえんぴつや墨付けのあとにカッターなどで必ずケビキ処理を行い、ノコ・ノミ等入れを行ってください。